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【キャリアインタビュー】アスレティックトレーナー伊藤 雅浩氏 (前編)

[2021.02.20]

 

BLUE8では1月中旬の期間でアスレティックトレーナーの伊藤雅浩氏(盛岡市出身)にゲストトレーナーとしてお越しいただきました。

 

 

NPB阪神タイガースMLBニューヨーク・ヤンキースシカゴ・カブスをはじめ、これまで数多くの方々の体づくりやケアなどに携わってきた伊藤さん。ゲストでいらしていたタイミングでは、期間限定でBLUE8でもパーソナルトレーニングをご担当いただきました。指導を受けた学生アスリート達はたくさんの新たな発見があったようです!伊藤さん、ありがとうございました!

 

 

BLUE8ではこの機会に、伊藤さんのこれまでのキャリアのお話やエピソード、アスレティックトレーナーという仕事についてや日米のスポーツ事情についてなど、インタビューさせていただきました。数回に分けて記事でお送りしたいと思います。

 

 

Q:伊藤さんにこれまでのご自身のキャリアのお話を伺っていきたいと思います。学生の頃は、ご自身は陸上競技をやられていたとお聞きしました。当時はどの専門種目をされていたんでしょうか?

 

伊藤氏(以下略):主に短距離でした。400mや400mHがメインでしたね。

 

Q:伊藤さんはアメリカの大学を卒業されていますよね。どのタイミングで渡米されたのでしょうか?

 

高校を卒業した年の6月くらいですね。何かしらアメリカの大学に入って体育系の学問を学べればな、と当時は思っていましたが、最初からトレーナーを目指していたわけではありませんでした。

 

 

Q:アスレティックトレーナーを目指したのは何がきっかけだったのでしょうか?

 

アメリカでは最初の1年は語学学校に行って、TOEFLのスコアをとって。そこから短大に入って一般教養の授業をとって、最終的に4年制大学に入りました。短大に行っているときに(競技者として)陸上部に入ったのですが、そのときに初めて短大で働いているアスレティックトレーナーの方と出会いました。アメリカは高校レベルはもちろん、短大や大学レベルになると必ず公認のアスレティックトレーナー(ATC)が学校ごとにいました。

 

結果的に、その短大で会ったトレーナーが私の師匠になりましたね。最初はいち陸上選手とトレーナーという関係で接しているうちに、その人を見て「ああこういう仕事があるんだな」と思うようになって、アスレティックトレーナーに興味が湧きました。


 

アスレティックトレーナーというものに興味を示していたのが伝わったのか、ある時その師匠から誘いを受けて、陸上の競技シーズンでない時期に実際にインターンをするようになりました。なにかの縁だったんでしょうね。

 

一般教養などの授業が終わった後にトレーニングルームに行ってお手伝いをしたり、フットボールのシーズンには車に乗って遠征について行ったりするようになったのが始まりでしたね。


▲伊藤さんが短大を卒業後、編入された「カリフォルニア州立大学フレズノ校」

通称Fresno State(フレズノ・ステート)

 

Q:アメリカでATCを取得するにあたっては、幅広い分野の勉強に加えて、多くの実習を経験されると聞きます。当時はどんな大学生活だったのでしょうか?

 

当時私たちの学部では必要な実習時間として「800時間」と定められていましたが、実際800時間で終わるということはなかったです。記憶が正しければ、実際私たちがカリキュラムを終えてNATAの本部に提出した時には4,200時間くらいになっていましたね。当時その数字を見て仲間たちと盛り上がったのが当時のエピソードですね。

 

 

フットボールのシーズンの時には深夜解散、早朝から集合するようなこともありました。今となってはいい思い出ですが…。当時のFresno Stateのアスレティックトレーナーの方は私に大きな影響を与えてくれた一人ですね。

 

Q:アスレティックトレーナーという職はアメリカでは準医療資格と定められていると伺いました。アメリカではATCの守備範囲、専門領域としてはどんなところになるのでしょうか?

 

アメリカの1部大学(Division1)ではアスリートのケガの予防やケアがメインになりますね。チームに帯同することも多いです。現場や学校のレベルによってはトレーニング指導であったり、場合によっては医療従事者として救急車の手配やCPR、応急処置などにも備えなければなりません。

 

 

大きいところで言えば4大スポーツ(NFL・NBA・MLB・NHL)を中心としたプロスポーツの現場には必ずATCがいます。もちろん大学・短大レベルでもそうですし、高校でも多くの州では各校にATCがいなければならないという決まりができています。

 

有名なところではロサンゼルスにあるカーレン・ジョーブのクリニックのように、スポーツ選手が手術やリハビリをするような病院・スポーツクリニックには、理学療法士と一緒にATCも働いていますね。

 

 

インタビューは後編に続きます!

次回は伊藤さんが大学を卒業されてから働かれていたアメリカのスポーツクリニックでのご経験や、阪神タイガースのアスレティックトレーナーとしてご帰国された時のエピソードなどについて伺った記事をお送りしたいと思います。伊藤さんからは当時のエピソードだけでなく、日米のプロスポーツ文化や育成システムの違いについてなど、非常に興味深いお話をいただきました。

 

また、伊藤さんが普段トレーニング指導などで用いているエクササイズとその考え方などについて、後日YouTubeにてアップさせていただく予定です。そちらもぜひご期待ください!

 


■伊藤 雅浩(いとう まさひろ)氏

岩手県盛岡市出身

BOC公認アスレティックトレーナー(ATC)

California State University, Fresno卒

NPB阪神タイガース、MLBニューヨークヤンキース、シカゴ・カブスなどでアスレティックトレーナーを歴任。現在は兵庫県を拠点に、様々な競技のアスリートのトレーニング・ケアなどのほか、一般の方のパーソナルトレーニングも担当。


 

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