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【EURO2020】デンマーク代表・エリクセン選手のアクシデントと応急処置

[2021.06.13]

チーフトレーナーの君塚です。現在開催されているサッカーの欧州選手権「EURO2020」で、今朝方ショッキングなニュースがありました。

 

 

1次リーグのデンマークvsフィンランドの試合中、デンマークの背番号10クリスティアン・エリクセン選手(インテル・ミラノ)が突然倒れ、急遽試合が中断する緊急事態に。このニュースは日本でも大きく報じられました。エリクセン選手はその後病院に搬送され、容態が安定していると報じられています。

 

 

今回の事態にあたって、即座に初動対応にあたったデンマーク代表主将のスティーブン・ケアー選手をはじめとした、バイスタンダーたちの行動も注目されています。エリクセン選手は倒れたとき、前のめりに突っ伏すように倒れていました。こういったケースでは気道が確保できずに窒息してしまう可能性があります。この緊迫した場面でケアー選手はエリクセン選手の体勢を変えて、気道を確保する対応をとり、医療スタッフがスムーズに心肺蘇生できる準備を整えたといいます。選手自身が見識を備えていなければ、こういった行動はとれないでしょう。

 

また、こうした国際的に注目される試合の中、応急処置を受けるエリクセン選手の周りを選手・スタッフが円形に囲み、プライバシーを保護した対応にも称賛が集まっています。

 

>>【日刊スポーツ記事】「我々はエリクセンとともに!」サッカー界がデンマーク至宝の回復祈る(

 

 

 

幸いエリクセン選手は快方に向かっていると報じられています。エリクセン選手の回復、そして元気な姿を再び見られることを世界中のサッカーファンが祈っています。

 

こういったスポーツの試合中でなくても、今回のような事態は起こりうるでしょう。今回のように、「気道の確保」「複数名での意思疎通と協力」「CPR(心肺蘇生)の実施」「AEDの使用」「プライバシーの確保」などといった場面に応じた対応をとっさにできるようにするには、訓練や復習が必要だと再認識しました。

 

東京消防庁ではオンラインでも心肺蘇生法に関する講習を提供しています。

>>東京消防庁 一般市民向け応急手当WEB講習

 

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